ソラマメブログ

2010年10月01日

詩的言語は、「二重」になっているのである


「詩的言語は、


テクスト内部の空間においても、


もろもろのテクストからなる空間においても、


「二重」になっているのである。


ソシュールのいう詩のパラグラム(「アナグラム」)は、


0から2へと拡がっている。


すなわちこのパラグラムの領野には


「1」(定義、「真」)は存在しない。


ということは、


定義、規定、等号(「=」)、


そして能記-所記という


(階層のある)垂直区分を仮定する


記号の概念そのものといったものは、


詩的言語に適用されるわけにはゆかない、


ということを意味する。


詩的言語は、


無限に拡がる組み合わせであり、


結合なのであるから。」

ジュリア・クリステヴァ
『記号の解体学[セメイオチケ]〓』
せりか書房 1983 p.67





つづきは……

テクスト礼讃で!
(英名:IN PRAISE OF TEXT)
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Posted by Fiderio at 21:36│Comments(0)
 
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